
著者:北堀江アクア鍼灸治療院
「原因がはっきりしないまま、妊娠できない日々が続いている」「治療を受けたほうがいいのか、それとも自然に任せるべきか分からない」そんな迷いや不安を抱えていませんか。
厚生労働省の調査によると、妊娠を望むカップルのうち約6組に1組が不妊を経験しており、生殖医療の必要性は年々高まっています。不妊症は女性だけの問題ではなく、男性側に原因があるケースも少なくありません。精子や卵子の質、排卵や卵管の機能、子宮の着床環境など、妊娠には多くの要素が複雑に関わっています。
しかし正しい知識と検査、そして自分たちに合った治療法を選ぶことで、妊娠の可能性を高めることは十分に可能です。本記事では、不妊症の定義から原因、検査方法、そして具体的な治療法までを分かりやすく解説しています。
「原因が分からないから不安」「検査や治療ってどれくらい費用がかかるの?」そんな疑問も、最後まで読めばスッキリ解決できるはずです。妊娠を望むあなたのために、信頼できる情報と一歩踏み出すための道筋を丁寧にお届けします。
不妊治療専門の鍼灸で健康な妊娠をサポート – 北堀江アクア鍼灸治療院
北堀江アクア鍼灸治療院は、鍼灸を通じた不妊治療に特化し、平均3か月での妊娠達成を目指しています。身体の自然な力を引き出すため、独自の東洋医学的アプローチを採用し、心身のバランスを整えることに重点を置いています。個々の状態に応じた治療プランを提供し、患者様の健康的な妊娠と出産をサポートいたします。不妊にお悩みの方に安心と効果を提供するため、最新の知識と技術を駆使し、丁寧なケアを心がけています。
北堀江アクア鍼灸治療院 |
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住所 | 〒550-0014大阪府大阪市西区北堀江1丁目13−4 サン・システム堀江公園前ビル 9階 |
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電話 | 06-6643-9645 |
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不妊症とは?一般的な誤解と正しい定義
不妊症の定義は「1年妊娠しなければ」ではない
不妊症という言葉には、多くの人が誤解を持っています。一般的に「1年間妊娠しなければ不妊」と思われがちですが、それはあくまでひとつの基準に過ぎません。世界保健機関(WHO)や日本産科婦人科学会によると、不妊症とは「避妊せずに性生活を続けても一定期間妊娠に至らない状態」とされています。この一定期間は、一般的に1年とされていますが、年齢や状況によっては6ヶ月でも検査や治療を始めるべきケースもあります。
例えば、35歳を超える女性や月経異常のある方、男性の精子に不安がある場合は、1年待つ必要はなく早期の対応が望まれます。このように、1年という時間にとらわれずに、自分の身体のサインに敏感になることが大切です。不妊症という診断にショックを受ける方も多いですが、それは病気というより、妊娠に向けたひとつのスタートラインと考えるべきです。
また、「不妊=女性側の問題」と思われがちですが、実際には男女ともに原因があるケースが多く、女性だけが負担を抱えるのではなく、カップルで取り組むべき課題であることも知っておいてください。
不妊症と加齢の関係 女性だけでなく男性も対象
加齢は不妊に大きな影響を与える重要な要因です。多くの方が「女性の年齢が上がると妊娠しにくくなる」と認識していますが、実は男性の加齢も妊娠の可能性に関わっています。女性は35歳を過ぎると卵子の質が低下し、排卵周期やホルモンバランスに変化が現れ、40歳を超えると妊娠率は急激に下がります。これは卵子の老化によって受精しにくくなることや、着床の難しさが背景にあります。
一方で男性の場合も、年齢を重ねるごとに精子の運動率が低下し、形態異常の精子が増加する傾向があります。特に40歳を超えると精子のDNAに損傷が生じやすくなり、流産のリスクや胎児の発育への影響も指摘されています。こうした変化は妊娠の成功率に直接影響するため、男女ともに年齢を意識した妊活が求められます。
自然妊娠率は20代前半で約25〜30%ほどありますが、30代半ばには15〜20%に下がり、40代になると5%以下まで落ち込みます。一方、流産率は20代で約10%、30代後半には20〜30%、40代では40%以上と増加します。
このように、加齢によって妊娠率は低下し、流産リスクは高まります。年齢が上がることで治療方法の選択肢が限られるケースもあるため、妊活を始めるタイミングは非常に重要です。現在は保険適用の範囲も広がっており、専門の医療機関で早めに相談し、適切な検査やサポートを受けることが妊娠への近道となるでしょう。将来の選択肢を広げるためにも、加齢の影響を理解し、早期に行動を起こすことをおすすめします。
不妊症の原因と種類
女性側の不妊原因〜排卵障害・卵管障害・子宮の異常など
女性に見られる不妊症の原因には、排卵に関するトラブルが最も多く挙げられます。排卵障害とは、排卵が起こらなかったり、周期が不安定になったりする状態で、女性の不妊原因の約30〜40%を占めています。特に注目されるのが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)です。これは卵巣内に複数の未熟な卵胞が存在し、うまく排卵できない状態であり、ホルモンバランスの乱れによって月経不順を引き起こします。
また、卵管の閉塞や癒着によって精子と卵子が出会えなくなる卵管障害も女性不妊の重要な要因です。過去の性感染症や子宮外妊娠の既往がある場合、卵管の機能が低下している可能性があります。さらに、子宮内膜ポリープや子宮筋腫といった子宮の疾患も、着床を妨げる要因になります。以下に主な女性側の不妊原因を整理しました。
原因分類 | 主な疾患例 | 特徴 |
排卵障害 | 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) | 月経不順、無排卵が特徴 |
卵管障害 | 卵管閉塞、卵管癒着 | 精子・卵子の出会いを妨げる |
子宮の異常 | 子宮内膜ポリープ、子宮筋腫など | 着床障害、不育症につながる可能性 |
このように、女性側には多様な要因が絡んでおり、症状が表れにくいものも多いため、専門医による検査で正確に原因を突き止めることが重要です。
男性側の不妊原因〜精子の数や運動率、造精機能の異常など
不妊症の原因は女性に限らず、男性にも少なからず存在します。精子の数が極端に少ない乏精子症や、運動率の低下が見られる精子無力症はよくある症例で、これらは精液検査によって判明します。特に近年は、生活習慣の乱れやストレスの影響で、若い世代にも男性不妊が増えている傾向にあります。
また、精索静脈瘤という病気も男性不妊の大きな要因です。これは、陰嚢内の静脈が拡張し、精巣の温度が上がることで精子の質を低下させる病態です。治療には外科的手術が必要になる場合もあり、見逃されがちな病気ですが重要なチェック項目です。
さらに、過去の性感染症や薬剤の影響によって精巣や精管に障害が起きているケースもあります。ホルモン分泌異常や遺伝子異常といった深刻な要因が潜んでいる場合もあるため、正確な診断と適切な治療が求められます。
原因不明の不妊症〜実は全体の3割以上が該当する
検査を一通り受けても、はっきりとした原因が見つからない「原因不明不妊」は、全体の約3〜4割を占めるとされています。この場合、身体的な機能には異常が見られなくても、卵子や精子の質の低下、着床障害、免疫的要因など、現代医学では測定が難しい要因が関与している可能性があります。
原因不明の不妊症に対しては、排卵誘発剤やタイミング療法から始め、段階的に人工授精や体外受精へと進めていくことが一般的です。また、栄養状態の改善や生活習慣の見直し、ストレスコントロールなどの取り組みも重要です。
このようなケースでは、単に検査結果の数値だけで判断せず、夫婦の年齢や治療に対する価値観、経済的背景なども考慮したうえで、柔軟な治療戦略が求められます。不妊治療は心身に負担がかかる場合もありますが、適切な知識とサポート体制を整えれば、前向きな結果に結びつくことも少なくありません。
不妊症の検査方法
女性向けの検査一覧〜ホルモン検査・子宮卵管造影・排卵確認など
不妊症の診断において、女性が受けるべき検査にはいくつかの重要なステップがあります。初診ではまず基礎体温表や月経周期、過去の妊娠歴などを詳しくヒアリングし、体調やホルモンバランスの把握を行います。
ホルモン検査は月経周期の特定のタイミングに合わせて血液を採取し、卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモン、プロラクチンなどの値を確認します。これにより排卵機能や卵巣予備能がわかります。
排卵確認には、超音波検査による卵胞の成長チェックが行われ、基礎体温や尿中LHの測定と併用することもあります。さらに、子宮卵管造影検査は卵管の通過性と子宮内の異常を一度に把握できる検査で、妊娠に向けた大きな指標となります。
以下に女性向け主要検査の概要をまとめました。
検査名 | 主な目的 | 実施タイミング | 費用の目安(自費) |
ホルモン検査 | 卵巣機能・排卵機能の確認 | 月経3〜5日目 | 約3,000〜7,000円 |
超音波検査 | 卵胞・子宮内膜の成長確認 | 排卵前〜排卵期 | 約2,000〜5,000円 |
子宮卵管造影検査 | 卵管の詰まりや子宮形態の確認 | 月経終了後の5〜10日 | 約10,000〜15,000円 |
これらの検査は身体的負担や費用も伴いますが、スムーズに治療を進めるために欠かせない大切なプロセスです。
男性向けの検査一覧〜精液検査・ホルモン検査・超音波など
男性の不妊検査の基本とポイント
男性の不妊検査では、最初に行われるのが精液検査です。これは採精によって精子の数や運動率、奇形率を測定し、正常範囲内にあるかを確認する検査です。日本泌尿器科学会によると、総精子数が1億以上、前進運動率が50%以上であれば、妊娠に適した良好な状態とされています。
次にホルモン検査では、血液中のテストステロンやFSHの値を測定し、造精機能や内分泌の異常がないかを確認します。これにより、精子が十分に作られているかどうかを把握できます。
さらに、陰嚢にある静脈の異常(精索静脈瘤など)を調べるために超音波検査が行われることもあります。この検査は陰嚢や腹部に超音波をあてて内部の異常を確認する方法で、精子の質に影響を及ぼす要因を特定するのに役立ちます。
男性側の検査は女性に比べて身体的負担が少なく、結果も短期間で得られるため、早期に実施することが推奨されます。早めの検査により、適切な治療方針の選択肢が広がり、妊娠への道が開ける可能性が高まります。
男性不妊の主な検査一覧
・精液検査
目的:精子数、運動率、奇形率の評価
内容:採精後30分以内に測定
費用目安:約3,000〜5,000円(自費)
・ホルモン検査
目的:造精機能や内分泌機能の確認
内容:血液検査でテストステロンやFSHを測定
費用目安:約3,000〜6,000円(自費)
・超音波検査
目的:精索静脈瘤や睾丸の異常確認
内容:陰嚢や腹部に超音波をあてて内部を確認
費用目安:約5,000〜10,000円(自費)
男性も妊娠における重要なパートナーです。自身の状態を正しく把握することが、より早い妊娠実現への第一歩になります。
夫婦で行うカウンセリングと精査の重要性
不妊症の原因は、女性のみ、男性のみ、双方に原因がある、または原因不明という4つのカテゴリに分類されます。そのうち、「双方に原因がある」または「明確な原因が見つからない」が全体の半数近くを占めるとされています。
このため、不妊治療においては、夫婦で一緒にカウンセリングを受け、相互の検査結果や生活スタイル、将来の方針を共有することがとても重要です。医師との面談において、治療方針だけでなく精神的なサポート体制や費用計画を含めて話し合うことで、安心して治療に進むことができます。
特に最近は不妊カウンセラーや臨床心理士などが在籍するクリニックも増えており、夫婦単位での心のケアが整ってきています。不妊治療は体だけでなく心のケアも必要です。パートナーとともに前向きに取り組む姿勢が、妊娠への近道となる可能性も高まります。結婚年数や年齢、ライフスタイルによって最適なタイミングは変わるため、カップルごとの状況に合わせた柔軟な対応が求められます。
まとめ
不妊症は、決して珍しいことではありません。年齢、排卵や卵管の異常、精子の運動率低下といった身体的な要因に加え、ストレスや生活習慣などの環境要因も複雑に絡み合っています。
女性の卵巣機能や子宮内膜の状態、男性の精子の質と量などは、検査を通じて比較的早期に明らかにすることができます。また、原因がはっきりしない「原因不明不妊」の割合も全体の3割を超えており、専門医による適切な検査と治療選択が非常に重要です。タイミング法、人工授精、体外受精や顕微授精といった治療法にはそれぞれ適した条件があり、年齢や不妊期間によって方針も変わってきます。
さらに、日常生活における習慣の見直しも妊娠率に大きく影響します。喫煙や過度な飲酒、睡眠不足、栄養バランスの偏りといった要因は、妊孕力を確実に低下させるとされています。妊活を始めたばかりの方であっても、まずは生活環境を整えることが、治療以上に大きな一歩となるかもしれません。
「不妊治療はお金がかかりそう」「どこまで取り組めばいいか分からない」と不安を感じている方も多いでしょう。しかし、保険適用が広がっている今、以前よりも経済的な負担を抑えて治療に取り組むことが可能になっています。知識を深め、自分の体の状態を知ることが、妊娠への最も確かな近道です。小さな一歩が、将来の大きな安心につながることを信じて、まずは情報を正しく得ることから始めてみてください。
不妊治療専門の鍼灸で健康な妊娠をサポート – 北堀江アクア鍼灸治療院
北堀江アクア鍼灸治療院は、鍼灸を通じた不妊治療に特化し、平均3か月での妊娠達成を目指しています。身体の自然な力を引き出すため、独自の東洋医学的アプローチを採用し、心身のバランスを整えることに重点を置いています。個々の状態に応じた治療プランを提供し、患者様の健康的な妊娠と出産をサポートいたします。不妊にお悩みの方に安心と効果を提供するため、最新の知識と技術を駆使し、丁寧なケアを心がけています。
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よくある質問
Q.不妊症の検査はどのくらいの期間と費用がかかりますか
A.不妊症の検査は通常、初診から1〜2カ月程度で一通り完了します。女性はホルモン検査、子宮卵管造影、超音波検査などを月経周期に合わせて行い、男性は精液検査やホルモン検査、超音波検査などが行われます。保険診療の場合、初診から検査終了までの総額は1万〜2万円程度が目安ですが、自費になる検査項目があると3万円以上になることもあります。カップルで同時に検査を進めることが効率的であり、早期の原因特定につながります。
Q.年齢が高くなると不妊のリスクはどれくらい上がりますか
A.女性は加齢とともに卵子の質と排卵頻度が低下し、35歳を超えると妊娠率が下がり、40歳を超えると自然妊娠の確率は10%未満になるとされています。また、流産率も35歳以降から急激に上がる傾向があります。男性も45歳を超えると精子の運動率やDNA損傷率が上昇し、受精率や妊娠継続率が下がるというデータがあります。日本産科婦人科学会の指針でも、年齢に応じた早期の検査と治療が推奨されています。
Q.不妊治療の中で最も成功率が高い方法は何ですか
A.治療法による妊娠成功率は年齢や原因によって異なりますが、最も成功率が高いのは体外受精や顕微授精といった生殖補助医療です。35歳未満では1回の胚移植での妊娠率が30〜40%とされています。人工授精の成功率は1回あたり約10%前後で、タイミング法はさらに低く、5〜8%程度と見られています。ただし、身体への負担や費用面を考慮し、段階的に治療法を選ぶことが大切です。適切な検査と医師の判断に基づいた選択が、妊娠への近道となります。