妊活と関連が深い「甲状腺機能」
不妊クリニックで甲状腺ホルモンの数値が低い、または高いと言われる方が多いです。
20~40代の女性に多い甲状腺疾患についてお話しします。
甲状腺とは
のどぼとけの下にあり、気管の前側に蝶が羽を広げたような形をして張り付いています。
甲状腺は甲状腺ホルモンをつくり、分泌・貯蔵します。
甲状腺ホルモンの主な働き
・全身の新陳代謝の促進
・交感神経を活発にする
・幼少期の成長や発育を調整する
甲状腺ホルモンが過剰にでているとバセドウ病に、不足すると橋本病と呼ばれる病態になることがあります。
妊娠とも関わりが深い甲状腺機能
甲状腺ホルモンの不足は、卵胞の発育不良や高プロラクチン血症を招くことから排卵障害を起こしやすくなると考えられます。
また、不足でも過剰でも、早産・流産のリスクが高まります。
甲状腺の病気がくわしく解明されたのはここ100年ぐらいのことで、病気の初期症状はとてもわかりずらいです。ですので、自覚症状から病気の発見にいたることは少ないです。
しかし、現在では不妊治療のためにクリニックに行った際、はじめに血液検査で甲状腺機能をチェックする施設がほどんどです。
妊娠を希望される方は、クリニックで検査だけでも早めに受けておくと安心ですね!
甲状腺機能に問題があった場合は専門医に受診し、適切な治療を開始することで妊娠、出産には問題がなくなることが多いのでご安心ください。
東洋医学では甲状腺による疾患を癭病(えいびょう)と言います。
ストレスや過度の抑うつ状態、生活環境、体質などにより気血の巡りが悪くなり滞ってしまうことが原因と考えます。
甲状腺機能亢進症と低下症によっては治療方法は異なりますが、どちらも気血の巡りをよくすることを目的とします。
また、甲状腺ホルモンの分泌をコントロールしてくれているのが脳の視床下部と下垂体です。脳へのストレスを軽減させ、自律神経の働きをよくすることでホルモンの分泌を促すこともしていきます。
まとめ
甲状腺ホルモンの数値に問題がある場合は、病院での治療と並行して鍼灸治療をすることをおすすめします。
鍼灸治療は全身が滞りなく機能できるように、本来ご自身がもっている身体の機能を回復させることが得意な治療法です。
甲状腺ホルモンの数値に問題があるということは、ほかの機能にも影響があるかもしれません。
病院での治療で甲状腺機能を回復させつつ、鍼灸治療で体の根本的な原因を解消し、不調を改善することで妊娠しやすいお身体を目指しましょう(^^)
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不妊治療専門 北堀江アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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