花粉症の治療が不妊治療につながる

あたたかな日差しと風が心地いい日が多くなってきましたね。

冬に我慢していた、あれもやりたい、これもやりたいという気分を解放したいところですが、この時期悩ましいのが花粉症ですね。

風邪とは

東洋医学では花粉症の原因は風邪(ふうじゃ)と防衛力の戦いと考えます。

春…風邪、夏…暑邪、梅雨時…湿邪、秋…燥邪、冬…寒邪というように、季節ごとに体に害を及ぼすものが分けられています。

花粉症は主に風が運んでくる寒さや湿度、乾燥、暑さなどが原因になると考えます。

しかし本来、人間の体にはそれらの邪に対する防衛力が備わっているのです。

衛気と営気とは

ここで、衛気(免疫)と営気(栄養)が主に働きます。

それぞれ漢字のごとく、衛気は体の表面を流れて体を防衛し、営気は体の内側を流れて栄養を運び、お互いに協力して体を守ります。

この2つの気が乱れると「衛営不和」といっていろんな疾患が起こります。

皮膚や喉の粘膜が弱い衛気が弱い人や、食事など生活習慣の乱れによって栄養バランスが崩れた営気が弱い人は花粉症にかかりやすいのです。

これは、不妊でも同じことが言えます。子宮内膜が薄くて弱い人や、不摂生な生活をされている人はなかなか赤ちゃんができにくかったり、育ちにくかったりします。まさに「衛営不和」といえます。

花粉症治療=不妊治療

東洋医学の治療では、風寒、風燥、風熱などの邪に対する症状の緩和、そして根本的な治療として、衛気と営気の働きを良くすることを目指します。苦しんでいる症状をとりあえず楽にし、同時に原因も治していきます。

体質や食生活によって症状が違ってきますので対策法は人それぞれです。

東洋医学には西洋医学のように抗原抗体反応などの治療法がないですが、不調に悩む人にいろいろな漢方薬や食べ物、生活の工夫などがあります。

病院の薬や市販の薬を飲みながら、生活を見直せば、季節を楽に過ごせるだけではなく、将来の体質改善にもなります。

不妊治療も体質改善が非常に重要です。赤ちゃんが安心して過ごせるために、お母さんが元気でなければいけません。

花粉症治療と不妊治療は別物のようで同じなのです。

この時期だから、この症状がきっかけで、ご自身の体質、生活スタイルを見直してみましょう。

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不妊治療専門 北堀江アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文

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