| 北堀江アクア鍼灸治療院 | |
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PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は名称変更へ。ホルモン・代謝・体質を整える新しい考え方

「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」は、生理不順や排卵障害、不妊の原因として知られています。しかし近年の研究では、PCOSは単に「卵巣の病気」ではなく、ホルモンバランスや糖代謝、さらには全身の健康にも関わる疾患であることが分かってきました。
そのため、現在は国際的に「多嚢胞性卵巣症候群」という名称を見直す動きが進んでいます。
PCOSの名称が変わろうとしている理由
「多嚢胞性卵巣症候群」という名称からは、「卵巣にたくさんの嚢胞ができる病気」というイメージを持たれるかもしれません。
しかし実際には、
超音波検査で多嚢胞性の所見がみられない方もいる
症状の中心は排卵障害やホルモン異常であることが多い
インスリン抵抗性や脂質異常症、脂肪肝など代謝異常を伴うことが少なくない
など、「卵巣」だけでは説明できない特徴があります。
このような背景から、病態をより正確に表現できる名称への変更が国際的に決定されました。
PCOSと深く関わる「インスリン抵抗性」
PCOSを理解するうえで重要なのが「インスリン抵抗性」です。
インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、インスリン抵抗性があると、体はインスリンが効きにくい状態になります。その結果、血糖値を保つために体はより多くのインスリンを分泌します。
この高インスリン状態が卵巣を刺激し、男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌を増やすことで、
排卵しにくくなる
月経不順になる
にきびや多毛が現れる
妊娠しにくくなる
といったPCOSの症状につながります。
また、インスリン抵抗性は将来的な2型糖尿病やメタボリックシンドローム、脂肪肝などのリスクとも関係しています。
なお、インスリン抵抗性は肥満のある方だけではなく、やせ型のPCOSの方にもみられることがあります。
鍼灸でできること
PCOSの治療は、生活習慣の改善や薬物療法が基本ですが、鍼灸を体調管理の一つとして取り入れる方も増えています。
鍼灸はPCOSそのものを治す治療ではありませんが、心身のバランスを整え、症状の改善をサポートする可能性があります。
月経周期や排卵機能のサポート
一部の研究では、鍼灸によって自律神経やホルモン分泌に関わる働きが調整され、月経周期や排卵機能の改善が期待できる可能性が示されています。
血流改善
鍼灸には筋肉の緊張を和らげ、骨盤周囲の血流を促す作用が期待されています。血流環境が整うことで、卵巣や子宮の働きをサポートする可能性があります。
ストレスや自律神経の調整
PCOSではストレスや睡眠不足によって症状が悪化することがあります。
鍼灸にはリラックス効果が期待され、
睡眠の質の向上
ストレスの軽減
疲労感の改善
など、心身のコンディションを整えるサポートとして活用されています。
インスリン抵抗性への可能性
近年は、鍼灸がインスリン感受性の改善に関与する可能性も研究されています。
骨格筋での糖利用の促進や自律神経機能の調整、慢性炎症の抑制などが考えられていますが、まだ研究段階であり、食事・運動療法や医師による治療に代わるものではありません。
PCOSは「体質全体」を整えることが大切
PCOSはホルモン、代謝、生活習慣、ストレスなど、さまざまな要因が関係する疾患です。
そのため、
婦人科での適切な診断・治療
食事や運動によるインスリン抵抗性の改善
イノシトールやαリポ酸などの栄養学的アプローチ
鍼灸による血流や自律神経のサポート
を組み合わせることで、より包括的なケアにつながります。
まとめ
PCOSは、これまで考えられていたような「卵巣だけの病気」ではなく、ホルモンや代謝が深く関わる全身性の疾患として理解されるようになっています。そのため、名称変更されていきます。
インスリン抵抗性の改善は、症状だけでなく将来の健康を守るうえでも重要なポイントです。生活習慣の見直しに加え、栄養学的アプローチ、そして鍼灸による体調管理を組み合わせることで、より良いコンディションづくりが期待できます。
PCOSは一人ひとり症状や体質が異なります。不安やお悩みがある場合は婦人科で適切な診断を受け、そのうえでご自身に合った治療やセルフケアを取り入れていきましょう。鍼灸も、その選択肢の一つとして心身の健康を支えるサポートが期待されています。















